匿名さん 2023-01-13 20:59:11 |
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【マリア】
……………その言い方は狡いですよ。
…そもそも、私が恋人が欲しいと言ったのは…その、安室さんに向ける気持ちを上書きしたくて、ですね。
えっと…………本当に、良いのですか。
迷惑をかけるのでは……。迷惑だけはこれ以上掛けたくなくて…。
(離れようとしていたのがバレたのか更にきつく抱き締められる。彼の温もりと匂いが全身を包み込むのが分かる。今の自分はきっと耳まで赤いだろう、心臓はバクバクと煩いし変に顔周りが熱い。抱きしめられている事で心臓の音が彼に聞こえてしまわないかと不安になりながら、紡がれる彼の言葉を聞き、そっと離されれば、色々と考えて口を開きかけて一度閉じる。チラッと彼の顔を見れば胸がキュッと切なくなる程悲しい笑みを浮かべているのが見えた。それを見て嫌と言える程自分の心は強くなかったらしい。そろそろと手を伸ばして彼の服の裾を指先で握って、顔が赤いのも自覚しながら、上記を言う。彼の言いたい事は十分に伝わった。だが、寂しい思いをするのもこちらは我慢出来る。無駄に長生きしていないのだ、数日…数ヶ月、待つくらいなんて事ない。待つのは良い。こちらが我慢すれば良いだけの話だ。でも迷惑だけは掛けたくないと零して)
【沖矢 昴(赤井 秀一)】
……なんだ、そんな条件で良いのか?
そちらが良ければこちらとして万々歳だが。
まぁ、そう言うならわかった。その条件を飲もう。
もっと難しい問題を言ってくると思っていたが、身構えて少し損したな。
(彼女から提示されたのは、本来の姿でも偽の姿でも本好きの読書仲間で居て欲しい。そんな簡単な条件で良いのかとこちらが目を丸くしてしまう。確かに読書好きは周りに居ないと言ってたがそこまでなのかと逆に苦笑してしまう。だが、自分の事を黙っている条件がこれなら容易いと言うか、むしろお釣りが来ると言うやつだろう。そんなので良ければと、どこか苦笑じみたそれでもどこか優しさが少しだけ見えるような自分でも珍しいとは思うがそんな笑みが自然と出てくる。)
そうか、なら俺は宵呼びにするとしよう。
そちらがそれで呼びやすいならそれで構わない。
そちらが公安の仕事で何か困ったら可能な限りで手助けする。
パーティには恋人で。夫婦で。と言ったものもあると聞いたからな。そういったパーティの相手役に困ったら俺に声を掛けるといい。
(自分が彼女を何と呼び、彼女が自分を何と呼ぶのか決まれば、お互い呼びやすいのが1番となった為彼女の問いかけに了承し。こうしてお互いの身分が明かされた訳だが、自分は基本的に影で暗躍していることが多い。現場に出ている彼女に比べれば忙しさも参加するパーティ会場や密売現場の参加数は確実に上。自分も全く仕事が無いわけでは無いが、あんな格安な条件で了承してくれた彼女に少しでも助けになりたいと言う気持ちと、恋人役とは言え彼女の隣に自分以外の異性が立つのは些か気分が悪くなる。それならと普段なら言わないような事まで口にして)
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