匿名さん 2022-12-16 23:33:53 |
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あぁ……(財布の落し物がないことを知り彼と同じタイミングで小さく唸る。少し失礼だったかなと負い目を感じていると、田代に縋る彼の姿に呆気に取られる。これではまるで祖父と孫のような関係である。田代の方も完全に拒否するつもりもないようで、一体どんな能力があればここまで人と親密になれるのだろうと疑問に思う。遅れて田代に自己紹介をしようとすると、彼が先に自分を紹介した。薄く笑みを浮かべながら再度田代に一礼する。可愛いだの取るなだの発言に対して、少し頬を赤らめながら「遠坂さんっ」と小声で窘める。田代の『また』という発言に眉をぴくりと動かすが、田代なりの冗談なのだろうと解釈し特に気にすることもないと判断した。不貞腐れている彼に「そろそろ行きましょうか。お仕事の邪魔をしては悪いですから」と耳打ちする)
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