スレ主 2022-11-13 20:40:05 ID:081af2d4e |
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マグナグラン王国、人類が統治するその国家の辺境にあるルクス村。
その村内唯一の宿屋「ルクスイン」のメインホールに多くの人が集っていた。そのほとんどが10代から30代である中、もっとも年かさであろう禿頭の老人がホールの中央で声を張り上げる。
「本日は、我がルクス村を守ってもらうためにご足労いただいた傭兵の方々と、我が村が誇る自警団の顔合わせ。これから村を守っていく者同士として、どうか忌憚のない意見交換をしたり、食事をしながら親交を深めたりしていただきたい。」
そう、老人がいうように今日はルクス村を守護することになる2大戦力の顔合わせの日である。しかし、お互いに思うところがあるのか、傭兵も自警団員達も互いに席に座ったまま食事に手をつけようとしない。わずかに気まずい空気が流れる中、一人の若者が声を上げた
「ルクス村の安全と繁栄を願って」
そういって、杯を掲げてから一息に飲み干したのは、アーサー=レイハントン。自警団団長の青年である。金髪の髪を後ろで束ね、自警団の活動の時に来ている皮鎧ではなく普段着のシャツとデニムを身に着けた姿で皆を見ると声をかける
「さぁ、食べよう。ここの飯はうまいぞ」
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