名無しさん 2022-11-08 21:24:49 |
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...ぅっ、
( 思っていたよりも胸に飛び込む勢いの良さにふらつくも、支えるようにして強めに回された腕に心配など必要なかったみたいだ。小さな呻き声を上げるも依然として自分の中に広がる幸福感はそのまま。精神的にも肉体的にも自分を包み込んでしまえるほどの包容感を兼ね備えた恋人をギュッと抱きしめ返しながら近くなった鼓動に耳を澄ます。嗅ぎなれた貴方の匂いも、手に触れる感触も、すべてが愛おしい。一度目を閉じてしまうのに、再び開けた時には交わった視線。今朝のやりとりみたいな子供っぽい瞳ではないその目に気づいてしまったから、思わず固まってしまうのだけど。くるりと向き直らせられては、まるで子供のような甘え方に思わず口角を上げてしまうのだ。_そのままのそのそと彼を引き摺るように部屋を出て、真っ先に向かったリビング。今朝いたはずのジンヒョンは既におらず、まああの人はゲームに篭ったんだろうと確信。残された作り置きのおかずと、明らかに寝起きであろうジミナが皿洗いしてるのが見えた。こいつもジョ/ングギと争えるくらい寝起きが酷く悪い子だ。こちらに気づいてテンション低めな挨拶をされると緩く返しながら、キッチンに立って作ろうとするのはいつもの朝食だ。「 …ジョ/ングガ、お湯沸かして。」ラーメン鍋を用意して、インスタントラーメンを二つ置く。自分はそれに入れる野菜でも切ろうかと、手を洗い始めたところだ。
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