名無しさん 2022-11-08 21:24:49 |
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マジャ。ジョ/ングギだけに書いたんだ。それなら唄う人は一人しかいない、
( 彼はきっと思ってもなかっただろう。自分のためだけに書かれた曲だなんて。だからキョトンとした表情も想定内だった。楽譜と俺とを交互に見て彼なりに腑に落ちたのか、だけど理解しても尚謙遜して控えめに尋ねてくるのは彼らしいと少し笑ってしまう。昔から自分にひどく自信が持てない貴方、もしかしたら自分なんかが…なんて思っていたのなら、その考えは俺が変えてあげなくちゃならない。未だどこか辿々しく言葉を紡ぐ彼の声を聞けば、「 …やぁ。そうだよ。朝ごはん食べないとだろ。なんでいつまでこうしてるんだよ、はぁーあいご~ ほら、さっさと行くぞジョ/ングガぁ 」お喋りになるのは機嫌がいい証拠だ。床にしっかり足をつけて正面に回ればため息なんか吐いちゃって呆れたように。その割には緩く腕を広げて彼を待っていた。窓から差し込む直光が眩しく顔を顰めるからカッコイイ余裕なんて顔にはないのだけど。中途半端な彼の腕に続きをさせるべく、ん、と飛び込んでくるのを待つだけだ。
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