名無しさん 2022-11-08 21:24:49 |
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う"~、アラッソ…
( 瞼は未だ重く、布団はふかふかと柔らかい。たっぷり九時間強も寝たはずなのに、まだ眠気は取れなくて__そんな睡魔との戦いを抱えた自分とは対照的に先程まで己の腕の中で微睡んで居たはずの人は今、元気に僕の腕を引っ張っている。元々燃費の良いじ/みにひょんを羨ましく思うことは多かったのだが、このひょんにまで負けるとは、真逆ひょんという生き物は自分と違って生まれつき寝なくても大丈夫な体なのか…そこまで考えて自分以上によく寝る長男の顔が思い浮かび、ただの個人差だと思い直した。手を引かれた方向に自分でも力を入れぐい、と身体を起こすと、緩慢な動作でベッドの縁に腰掛ける。そのまま触れ合った手を握り返し「ヤ~、ひょんは優しいなあ」まるで自分が起きられたのは全て貴方のお陰だ、というように満足気に呟きながらもう片方の手で前髪をわしわしとかきあげて。ふと、昨日は無かったはずの紙の束を見つけ何気なく手に取ると目に飛び込んで来たのは達筆で記された沢山の音符たち。「ヤア、これ、ゆ/んぎひょんが書いたの?」いつの間にこんな物を寝室に持ち込んだのか、そもそもいつ書いたのか。全く分からないけれど未だに作曲を苦手分野とする自分には堪らなく魅力的できらきらした物に見えて、元々真ん丸の目を更に大きく丸くし見入ってしまった。…関係が兄弟から恋人に変わっても、ゆ/んぎひょんはわりと謎が多い人だ。でも別に今はそれで構わない。だって僕の大好きなひょんが一番かっこよくて可愛いことに変わりはないんだから。 )
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