朝が来てもずっと、(〆)

やぁ～…ジョ/ングギよりは、強いよ。

( 大抵前日に眠れなかった日ほど早くに目が覚める。今日は9時頃。それでもだいぶ、睡眠をよく取るこの子に比べたらよく眠れた方なんだ。昨日の今頃には無かったはずの、机の上に置いてある楽譜は作業室からやって来たもの。暇さえあれば恋人を放っぽって作業室に篭もるのだから我ながら厄介だ。昨夜だって、そう。＿早くに目を覚ますと大体キッチンに居るのはジ/ンヒョンで。キッチン前のダイニングテーブルに、寝癖と一緒にアホみたいな顔をしてパンをむさぼるテヒ/ョンアを横目に通り過ぎただけの今日。そう、今日の朝ごはんは俺じゃなくて長男が作ったものだ。…なんて告げたらショックで起きて来ないかもしれないと冗談を思いながらも、光に負けて薄らと目を開ければ。とっくに見慣れたはずなのに朝から心臓に悪い程綺麗な顔立ちが間近に見えた。…俺の好きな顔だ。するりと手を解き、温もりも離れてしまうけれど、ようやく起きると誓った衣擦れの音と鈍い音が響けば彼の方を向いてにやりと口角を上げた。あぁいごっ、とオジサンみたいな声を漏らしながら体を起こして、投げ出された随分と筋肉で重い腕を精一杯引っ張る。わざとらしく。「 ジョ/ングガぁ…！カジャァ！」