恋歌をあなたに（〆）

そんなん、連絡なしに遅なったら心配するやん！
な、なんでもあらへん。はよ行こっ？

（相手の言葉は図星で可笑そうに笑う相手を慌てたように見て、ついつい本音を言ってしまい。先程自分がボソボソ言っていた事は相手には聞こえていなかったようで、首を横に振って早く行こうと歩き出して）

（／いえいえ、リアル優先ですから大丈夫ですよ！）

お、おう？

( 相手の反応には、少し不思議そうにしながらも、目的地に向かって歩き始める。遊園地までは、最寄りのバス停から1本で行けるバスが出ており、それに乗る予定で。バス停につくと、休みの日ということもありそれなりに人が居る様子に思わず驚きの声を出し。)

はー、こりゃ遊園地も混むかもしれへんな。


(／ありがとうございます！)

せやねぇ、新しできた遊園地やもん。
子供らも多いしなぁ。

（最寄りのバス停まで歩いて行けば、バス停で並ぶ人の人数に自身も驚き相手の言葉に賛同して、辺りを見渡せば新しくできた遊園地だけあって子連れや子供同士も多い。入園まで時間もかかると予想して、相手の方へ振り返り）

平次、なんか飲み物いる？自販機で買うてこうか？

（／いえいえ。和葉、お昼休みの時に友人に「デートやろ？」と茶化されて少しデート意識してます（笑）もし、主様もやりたいイベントなどありましたら、仰って下さいね！）

せやな。
…何飲む？

( 人だかりで待ち時間も長そうだと踏めば、相手の言う通り近くの自動販売機を見て2人でそちらに行くことに。自動販売機の前で財布を取り出すと、相手に飲みたいものを聞き。デートなら飲み物くらい男である自分が出そうと、相手が財布を出す前に自分の財布から500円玉を自販機に入れ。)



(／平次も意識しまくりですから(笑)ベタですけど、ナンパされる和葉を助けたい。｢俺の和葉に何してんねん！｣を言わせたい←)

え……ほ、ほんまや。
あ！せ、せやなぁ…紅茶、飲みたいねん。

（自販機へ向かいながらバックから財布を出そうとしたが、自販機前に来てみれば、自販機へお金を入れ飲みたい物を聞く相手の姿に立ち止まり、驚いたような表情を浮かべながらお昼休みに友人に「デートやったら服部君、奢ってくれんで？」と言われた事を思い出し、ポツリと呟く。ハッと我に返ると首をブンブン横に振り自販機眺めて紅茶を選び）

（／いいですねー、遊園地内にしますか？案内頼まれるとか？
原作でもあったセリフですね！平和好きにはたまりません（笑）是非是非かっこいい平次君を見たいです！）

紅茶な。…ほれ。

( 紅茶と言われると自販機のラインナップから紅茶を見つけ、ボタンを押すと出てきたそれを取り、相手に差し出し。なんだか普段こんな格好つけたことなんてしないから、むず痒い何とも言えない気持ちでいたたまれなくなり、その後で自分はサイダーを購入し、取り出すと一口飲んでいる内にバスが到着したため、乗ろうと相手に声を掛けて。)

ほな、行こか。

(／いいですね！そうしましょ！楽しみです。)

ありがとうなぁ、平次。

（紅茶を笑顔で受け取ればお礼を言い、友人の言ってたような状況に変に緊張してしまい視線を逸らしてしまう。紅茶を一口飲みバス停の方を見てみればバスが到着、相手に声をかけられ頷き）

そ、そやな。
なんやろ…あれやね。デ……ううん、バスが混んでたらどないしようなぁ。

（／はい！では、どこかで和葉、1人にしましょうか！こちらも楽しみにしてますね！）

あー…混んでるなぁ。
…和葉もっとこっちきいや。

( 乗り込んだはいいが、バスは案の定人が多く入口付近で立つことに。自分は上にある吊革に届くが自分より少し背の低い相手は掴まる場所がない。さりげなく相手の腕を引き自分の方に体を寄せさせる。距離が近くなったことには少し視線を逸らして、相手が自分を支えにできるよう、ぶっきらぼうにそう言いつつ頬は赤くして。)

…こんなとこで、怪我されてもかなわんからな。
俺は吊革掴まっとるさかい、服でもどこでも掴むなりせえ。


(／アトラクション乗り終わった後の休憩とかですかね。平次が何か買いにいった時とか。)

めっちゃ人おるなぁ…え？
へ、平次……なんや距離が…近い気がすんねんけど。
まあ、怪我するよりええか…な。

（バスに乗り込めばやはり混んでいて、入り口付近で立っていれば、相手に腕を引かれ驚くと同時に見上げれば相手の距離の近さに頬赤らめ自身も視線逸らし、相手の言葉に頷けば服の袖を摘んでボソボソ呟く。そのまま立っていれば急にバスの揺れが激しくなり、思いっきり相手の体へ顔を埋めてしまい慌てて顔を上げ）

わっ…ごめっ、今のはちゃうで！バスが、バスがやね…揺れたせいなんよ！！

（／ですね、そのどちらかですね。）

…っ！？
わ、わかっとるわい。揺れるし気いつけや。

( 急に揺れたバスに、自分は吊革を使ってバランスを取るも、近くにいた相手はそうはいかなかったようで、此方に案の定体に身を寄せられれば無意識に相手を抱き留める形となり。わざとでは無いと知っていながらも心臓はバクバクと音を立てて顔を真っ赤にして。)

うん…は、はよ、着けばええのにね。

（相手の服の袖摘んだまま、気をつけるよう言われ頷いて、相手と反対方向を向き、バスから景色の方を眺めて。相手の体に顔を埋めてしまった事を思い返せば、恥ずかしさから早く遊園地に着くよう願いながら呟いて）

せ、せやな。
…あ、次みたいやで。

( なんだか少しばかり気まずい感じになってしまったが、正直此方としては好きな人が近くにいる状況は嫌ではない。しかしながら、早くつけばいいのにと思っていると、どうも次が目的地らしく、相手にそれを伝えて。)

…せやね！観覧車が見えてきたで。

（景色を眺めながら胸の高鳴りを落ち着かせていれば、次が目的地だと相手の声がし、遊園地の観覧車が見えてきて指を差して相手に伝えて、バスが目的地に着けば入り口付近にいた為、すぐに遊園地の入り口に並べそうと気付けば子供の様に嬉しそうな顔で振り向き）

平次、すぐ降りれば1番に並べそうやし、はよ降りんで！

よっしゃ！
1番に並んだろ。行くで和葉！

( バス内から観覧車を見れば、かなり大きい観覧車に上から見た景色は綺麗だろうと想像して、俄然楽しみになれば。すぐ降りれる位置に自分たちがいることから、1番に並べるとはしゃぐ子供のような相手の姿に思わず小さく笑いながらも、自分も1番に並んでやろうと意気込み。バスの扉が開いた瞬間相手の手を取り走り始め。)

うん、猛ダッシュや！

（両手をグーにしてガッツポーズをし、1番に並ぼうと自身も意気込み、バスの扉が開いた瞬間相手に手を取られれば同時に遊園地の入り口へと走り出して。入り口に着けば1番前になり、嬉しそうにはしゃぎ）

ほんまに1番前やね！走った甲斐あったで！

やったな！
これで好きな乗り物も一番乗りや。和葉最初に何乗りたいんや？

( 本当に言った通り入場ゲートの1番前に並ぶことができ、バスからの道のりを2人で走ったかいがあったと笑って。ふと手を引いて走っていたことは無意識だったようで、気付いたときにぱっと手を離し。乗り物と言えば、相手は何に乗りたいのだろうかと尋ねてみて。)

せやねぇ…最初は、平次とメリーゴーランド！
………な、なんて嘘やで！ジェットコースターとか？お化け屋敷は絶対嫌や。

（入り口ゲート前でワクワクしながら遊園地の看板眺めており、相手が手を離した事すら気付かず最初に乗りたい物を考えて、思わずメリーゴーランドと言ってみたものの、メルヘンな乗り物を相手が乗りたいと言うわけもなく、きっと怒るだろうと想像し慌てて嘘だと誤魔化して。一緒に乗れそうな乗り物を言えば、苦手なお化け屋敷だけは嫌だと断り）

メリーゴーランドて…ガキの乗るもんやんけ。
でもまぁ、和葉がどうしてもっていうんなら、乗ってやらんこともないけどな。その代わり、俺がいきたいやつについてきてくれたら、の話やけど。

( メリーゴーランドと聞くと、思わずずっこけそうになるが、後半の｢お化け屋敷は絶対嫌だ｣という言葉を聞き、何やらにやりと怪しい笑みを浮かべて。交換条件を提示すると、どうする？と相手に選択を迫り。)

アンタ知らんの？メリーゴーランドはな、王子様とお姫様の乗り物なんやで！蘭ちゃん言うんてたもん！
……な、なんや？平次の行きたいとこて？

（思った通りの相手の反応に、東京の友人に言われた事を告げる。しかしどうもその友人に嵌められたような様子で。相手にも行きたい場所があるようだが、ニヤリと笑みを浮かべる様子から後退りしつつ）

なんやそれ、そんなメルヘンな話初めて聞いたわ。
俺の行きたいとこかー？それは内緒や。
さあどうする？メリーゴーランド、乗るか？

( 相手の言う言葉があまりにメルヘン的思考で思わずガクッとなるも、確かにあの工藤のとこの姉ちゃんが言ってそうだと思うと笑う。相手が尻込みしながら尋ねてくるもんだから、またにやりとした笑みを浮かべて。)