あいのけもの。（ 指名／NBL ）

>>45 咲夜／樒さん

【八重樫春臣】

筆、って。二年の墨村さんの事よね…？あの人が下級生とつるむなんて………。（ 女友達だろうか、と電話越しのやり取りを眺めていると彼女の口から飛び出した思わぬ名前にまあるい瞳をぱちぱち、と大きく瞬かせ。あの常に不機嫌そうな─というより、近寄り難い雰囲気を纏う先輩と唯一まともに話せるのはオオカミを連れた銀髪の上級生だけだと思っていたが、まさか身近な友人と交流があろうとは。無理に付き合わされているわけでもなし、寧ろ楽しげに表情を和らげる様子に男ながらも何かを察したようでにまにま、と口元を押さえ。掲げられた片手にひとつ頷けば「頑張ってね」と口パクで伝えその場を後にして ）

【墨村筆】

『……良かった。』（ 鼓膜に響く柔らかな声は聞き慣れたもので、緊張の糸が一気に解ける。ほ、と胸を撫で下ろせば手持ち無沙汰な逆の手で目元の隈をなぞり。部屋の窓から庭園の端に佇むいつものベンチを見下して ）『特に用がある訳ではないんですが、その…最近、君を見ないなと思いまして。……もし良かったら、今から会えませんか。』