一見さん 2022-10-13 13:18:54 |
通報 |
フローレンスは強いね、悲しみを乗り越えるだけでも簡単な事じゃないのに、それを前を向く力に変えるなんて中々出来ることじゃないよ。
そっか、確かにそういうことになるね…初めての俺の異種族の友人が『ハイリア』の王女なんて光栄だよ…いや、友人に対して肩書きを気にするのはおかしな話かな…フローレンスが仮に王女でなかったとしても友人としてリスペクト出来る存在であることに変わりはないんだからね
(別れは辛く苦しいものであっただろう、それでもその日々があって今の自分があると、そんな風に言える彼女の高潔さには心底感心し、彼女の人間に対する愛情の根幹にあるものの一端に触れられた気がして、そんな彼女を友人として自信を持って呼べる事を嬉しく思って。それから自らの発言を省みて、彼女が王族というのはこの関係においては重要ではなく、友人であるなら気安さもありつつ相手に一定の敬意や配慮があるのは当然であり、公の場はともかく肩書きにはもはやあまり意味はないのかもしれないと思って。
これほどまでに自分達が手入れした庭園を気に入ってくれた彼女が質問をすれば、きっとドリアード達も喜んで色々話してくれるだろうと、少しお調子者な妖精達のことを脳裏に思い浮かべ「そうだね、きっと皆もフローレンスのことを聞いたら会って話したいって言うと思うよ。フローレンスもこの国にいる間に是非人間以外の種族との交流も楽しんで欲しいな」ドリアード達だけでなく、きっとこの城に仕える使用人たちも『ハイリア』からの客人に関心があることだろう、相手が王女ということもあり最初は遠慮もあるだろうが彼女の人となりを知れば、すぐ打ち解けるだろうとも感じていた。花の色との共通点にどことなく照れ臭そうな反応を見せる彼女の様子を微笑ましげに見つめる。物欲しげな表情を浮かべるその横顔に少しだけ考え込むような仕草をして「この花がこの地域以外で咲いているのは見た事がないから難しいかもしれないけれど、苗を持ち帰って世話をしてみるかい?もしかしたら花を咲かせるかもしれない、勿論なんの根拠もないけれど、ね…」この地域にのみに順応した特殊な種なのかもしれない、それを考えれば望み薄かもしれないが彼女ならもしくはという想いがあってそう提案をして)
トピック検索 |