一見さん 2022-10-13 13:18:54 |
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そうだったんだね…話してくれてありがとう。その時の気持ちを無くさずに人間の事をずっと好きで居続けてくれて嬉しく思うよ
俺は、そうだね…友の定義が曖昧だからなんとも言えないけど、親しくさせてもらっている中にはドワーフや竜人とかが居るよ
(種族が違えば生きる時間も違う、多種多様な種族が暮らす『フェルディア』の王子として当然知らないはずもなかったが、これまでそういった現実に直面したことがなく、あまり意識したことが無かったこともあり、彼女の話してくれたかつての友の話しには、他種族間で愛を育む事は時に痛みも伴うのだと思い知らされハッとさせられて。それでも、昔を懐かしむように語る彼女の表情には人間の友人を作った事への後悔のようなものは一切見られず、今も彼女が人間に対して深い愛情を持ってくれていることが何よりの証拠であるとも言えて、一人の人間としてお礼を述べる。
種族を超えた友情、そういったものが自分にもあるのか尋ねてきた彼女の言葉に数人の親しくしてくれている者たちの姿を脳裏に浮かべる。本人達に直接友人としての意志を確認した訳ではないが、それでも彼らが皆自分のことを友と思ってくれていたならそれはとても幸せなことだとそんな風に思いながら質問へと答えて。しばらく一緒に庭園を散策する、その間彼女の瞳が一層輝きを増したように見え、花を愛する気持ちがより強く伝わってくるのを感じる。庭園に咲く花、それらを慈しむように見やり、こちらへと向き直ってお礼を口にするその儚げで美しい立ち居振る舞いにハッと息を飲む「…気に入ってもらえて良かった、いつもここの手入れをしてくれている庭師のドリアード達も喜ぶよ」これまでに出会ってきたどの女性よりも魅力的な彼女の所作に見惚れるあまり、ほんの少しだけ反応が遅れてしまったが改めてこの場所へと連れてきて良かったと本心から口にして微笑みかけ、ドリアードという妖精たちが普段からこの庭の手入れをしてくれているという情報を添えて「…この花、ムーンブルーといってこの時期、この地域でしか咲かない花なんだけど俺はこの花が一番好きでいつもこの時期には庭園の中心に植えてもらうようにしてるんだ。綺麗な瑠璃色、ちょうどフローレンスの瞳と同じ色だね」その後も他愛のない話しをしながら歩いていると、ふと庭園の中心で一番目立つ瑠璃色の花弁を持つ花の前で足を止め、腰を落とすと自分にとってこの花が特に思い入れがあると、なんとなく彼女に聞いて欲しくなって話し、その瞳を見て率直な感想述べては目を細めて)
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