一見さん 2022-10-13 13:18:54 |
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それは楽しみだよ。花は愛情を注いで手塩にかけて育てればそれだけ綺麗な花を咲かせるものだからね、ある意味育てた人の心を写すとも言えるかもしれない…フローレンスの育てた花はさぞかし美しいんだろうね
(花というものに対してここまでの熱い想いを語る彼女自らが育てた花が庭園を彩る…それが実現したならなんて素晴らしいことだろうと、そんな未来に想いを馳せる。彼女とは出会って間もないが、容姿だけではなく内面も美しく魅力的な女性だと感じており、花を育てた人の内面を写す鏡に喩える持論を語ると、間接的にではあるが自身は彼女を美しい女性と評しているのだということを本人にも告げると朗らかな笑みを浮かべる。
彼女の声色から、この部屋がちゃんと気に召したようだということが伝わり、ひとまず安堵する。互いの国の長い歴史を思えばまだまだ『ハイリア』との国交の歴史は浅く、相互の理解がまだほんの少し足りない部分があることは否めない。だからこそ尚更彼女が『フェルディア』流のもてなしを喜んでくれたという事実は今後の国同士の関係の発展という意味でも大きな意味を持ち。
「お気に召したようで何よりだよ。実はこの部屋を用意したのは俺なんだ。最近は執務の大半を俺が請け負っていてね、俺にとっても重要な仕事だった訳だけど、これで一安心かな」
本来執務などを中心になって執り行うのは国王の役目であり、自身はその補佐をすることが多かったのだが、ここしばらくは国王にしか出来ない仕事以外は任される事が増えており、自身も王位継承権第一位という立場として、いつでも後継としての役目を果たせるよう日々研鑽を重ねていた。そしてその仕事の一環としてこの部屋を『ハイリア』の王女を迎える場所として選んだのも自分なのだと話し、彼女のリアルな反応を目の当たりにしたことでようやく一つ肩の荷が降りた気分だと小さく肩を竦めて)
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