一見さん 2022-10-13 13:18:54 |
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それはなんて良いのでしょう。
四季折々に見られる花々はその季節ごとに表情を変えて、その庭園を彩ってくれますから楽しいのですよね。
えぇ、「ハイリア」自慢……と言うよりも私が育てた花にはなりますが、是非ともお花を贈らせて下さいませ。この国には無い、綺麗で自慢の花を贈らせて頂きますね。
(花という単語に過剰に反応してしまった自分にちょっと恥じていれば、心を入れ替えるようにいつものような優しげな笑みを浮かべ、花が欲しいとの彼の言葉に、両手を顔の前で合わせれば、なんと言う名案なのだろうと瞳は勿論、表情も輝いており。大好きな花の話題でこうして彼と会話が弾むだなんて思っても無かった為、少し嬉しそうにしながらも彼の提案を快く承諾すると、ハイリア自慢と言うよりも自分が手塩にかけて育て、自分が1番綺麗だと思う花を贈りたいと心から思って笑顔を見せながら、その日が来るのを楽しみにし。そしてその花はこの滞在の礼にもなるし友好の証にもなる。その時自分は自国に戻っているだろうが、彼にこうも良くして貰っているのだから自分が1番綺麗と思う花を贈ろうと考えて。
そうして彼のエスコートをされながら、食堂や浴室に自分にあてられた来賓部屋等を巡れば、どこもホコリ1つ無いような清潔感のある城内の廊下や部屋、そしてその部屋を形作る調度品等も決して華美では無いが、それでも謁見の間にあった玉座のような細やかな彫刻や装飾が綺麗で、年月が経っているとわかる位には使用感があるものの、それが逆に調度品達を引き立て、味を出しているのが見て取れればこの国は物や人を大切にする人達しか居ないとわかる。そんな国へ滞在を命じた父には帰ったらお礼を言おうと考えていれば、彼から足りない物は無いかと問われる。丁度自分に当てられた部屋に居たのでその部屋をくるりを見渡して見ても、足りない所かむしろ良い調度品ばかりで満足のいくものでしかない「いえ、むしろ良い調度品ばかりで有難い位です。良い部屋をあてて下さりありがとうございます。この部屋でこの国での日々を過ごせるのはとても幸せですね。」と笑みを浮かべ。後ほどメイド達に頼む予定だが、持ってきたドレス達もきちんと収納出来そうなクローゼットやベッド、サイドテーブルやローテーブルに椅子やソファー等、どれを見ても自分好みの部屋でしかない。この部屋を選んでくれたのはきっと王様だろうが、きっとこの国の王族の方々は代々調度品を選ぶセンスが優れているのだろうとこれもまた勉強になる。自国での部屋は可愛い系に纏められた部屋だが、この部屋もこの部屋で好みだと思えるのだからこの国の王族の方々は凄いと感心したような口調と嬉しさを隠しきれない声音でお礼を言い)
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