六代目当主候補 2022-09-26 13:24:49 |
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(/『主』のPFが完成しましたので、連投となりますが載せますね。不備やご要望等ございましたらなんなんりとお申し付けください)
「おいで、私の○○。そう、此の膝の上へだ。なに、人払いは滞りなく済ませている。今だけはお前を愛でようとも、誰も咎めては来ぬさ」
「お前が此の家へ来た頃、緊張を巡らせるか弱き姿を見て、妹として護ろうと思ったのだ。しかし、嗚呼──他意もなく真にその心算であったのになァ」
「お前が鳳月の道具ではなく、ひとりの人として幸福を享受してくれるならば、私はそれで構わぬのだよ。お前の人生に、私という"男"は不要だ。どうか鳳月の呪縛から離れられぬ私の代わりに、その長い生に喜びと充足を見出しておくれ」
鳳月 安洛(ほうづき あんらく)
性別 : 男
年齢 : 24
身長 : 180
容姿 : 亜麻色の髪は柔らかく、跳ねた毛先を其のままにこざっぱりと短く整えている。緩やかな弧を描いた目は眦が垂れており、長い睫毛の影が落ちる。栗色の瞳は常に相見える人物を品定めするかのごとく、しかし柔和な印象を湛える。日に微かに焼けた肌は健康的で、歳相応に大人びた顔立ち。他者と対面する際は常に微笑を絶やさず、余裕綽々の堂々たる姿を敢えて演出。適度に筋肉がついた引き締まった体躯は、すらりと伸びた背も相俟ってか男性らしさが滲む。自宅ではどこか隙があり、帯の締め付けも緩い着流しを好みがち。外出時には家柄の格を見せつけるかのごとく丸紋を背負った上等な羽織に、暗色の着物と袴という書生風の装束を着用。
性格 : 如何なる時も柔和で穏やかな態度を崩さず、甘い言葉や身体を用いて、他の当主候補の関係者を誑かして外堀を埋め、弱味を握る策略家。時には当主候補そのもの、またはその『刃』、さらには己に利を齎す有力者等々あらゆる人物を籠絡し、得た権力や人員を好きなように扱う。それでも蹴落とせない敵対者には、脅しや物理的手段を躊躇なく用いて排除を試みる性悪で、当主へと成り上がるためならば傍若無人な行いも厭わない野心家。二人きりの場では『刃』を可愛がるが、人前では私情を切り離し、徹底して道具として扱う。その冷徹すぎる変貌ぶりは、さながら二重人格とすら思えるほど。自分自身の貞操観念が緩いからか、惚れた腫れたにまつわる嫉妬心や独占欲は皆無。好いた者の真の幸福のためならば、その者の人生から己が消えようとも善いとすら断言できるほどに献身的な一面を持つ。が、そのためならばその他の誰が犠牲になろうとも構わないという悪人。
備考 : 数多ある『鳳月家』の分家、そのうちのひとつの長男。幼い頃よりともに過ごした『刃』を憐れむとともに愛しており、"義妹"への深く穏やかな慈しみと"女性"へ向ける劣情を同時に抱いている。その歪な在り方には当人も葛藤しており、背徳的な想いは益々加速するばかり。『主』と『刃』、義兄と義妹として決して結ばれてはならないと自制していながらも、自身のそれよりも重い愛を向け此方を"男"として見つめる『刃』の瞳に宿る熱に付け込み、時折夜伽や恋人の振りの練習と称して存分に触れ、愛を囁き発散する。しかし歳を経るごとにつれて、道具でしかない『刃』が人として生きることができる未来を授けるために己の想いを律し、『刃』個人の安寧を願うように。自身が当主となった暁には、本来問題なく与えられていたはずの平穏な人生を『刃』に与え、素晴らしい伴侶とともに長い生を歩んでいってほしいと願っている。其処に自身は居らずとも善い、という自己犠牲的な感傷を胸に、それでも今だけはと『刃』を愛する。
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