それでも愛してくれる？ 〆

えっ?そりゃ、ここは大学だからいても20代前半までの人がいるけど………白神君、この大学の大学生じゃないの?この学校に入学している人じゃないなら、不法侵入って事になるんだけど……。

(色素も現実離れしたような薄さと、恐らく誰もがイケメン。格好良いと言うような彼と歩いているのだ、目立って当然。と言うか目立っ要素しか無いだろう。隣に自分が歩いているが、彼の容姿の煌めき具合で霞んでいるのはコソコソと聞こえてくる会話からしてもわかっているし、そもそも認知すらされていないかもしれない。まぁ…それはそれで有難いと言えば有難い。何故なら女子からの『不釣り合い』だとか『地味な子』だとかそんな感じのニュアンスを含んだ言葉を聞かなくて済むし、嫉妬の混じった目線をくらわなくて済むからだ。そう考えると本当にイケメンだよね…と隣を歩く彼を見上げた時に信じられない感想が彼から零れたのを聞き取り。思いもしなかった発言に足がピタリと止まると、ここの大学は別に学生かどうかの確認をしていないから入ろうと思えば誰でも入れてしまう。だが、大学生以上の年齢の人が校内に居れば間違いなく先生か警備員に通達が行って、その人物は大学から追い出されるシステムだ。だから誰でも入れてしまう大学ではあるとは言え、まさか彼はここの大学生では無いのかと恐る恐る問いかけ。そうなるとこの大学とは関係ない無関係者という事で追い出されるし、大学も一応は施設。校門の所に学校名が書いてあるし、勿論大学の文字が書き出されている。それなのに彼は大学自体を知らないかのような質問をした。日本は勿論、アメリカだったかイギリスだったか知識は少し曖昧だが、飛び級制度で子供でも大学に居れる制度画ある以上、いくら外国人だったとしても大学自体を知らないのはおかしいと不審感を隠しきれずに彼を見つめ)