主 2022-09-19 12:54:43 |
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>山岸くん
朝から飛ばしすぎたかな…
(このセリフは教室に足を踏み入れた時の独り言。体育祭当日、彼女の朝は早かった。登校後に迷わず向かったのは道場だった。着いて早々、鉄紺の道着に着替える。顧問が愛用する鈍い茜色の鞘が特徴的な太刀や整然と並べられた木刀には目もくれず、瑠璃色の竹刀袋から、柄の上下が藍色に滲む自身の竹刀を取り出すと、丁寧に、しかし挙動を読むのが難しい速さで振り下ろす。朝日が差し込む道場には、竹刀を振るに合わせて甲高い音と、右足で踏み込んだ時に生まれる、平手打ちのような音とが不規則に響いた。50回くらい振り下ろすと、竹刀を静かに置き、折り目正しく正座をしては深い呼吸で黙想にふける。黙想にふけって5分ほど経つと、外は体育祭を待ち望んで登校する学生が多くなる。かすかに汗ばむ道着を丁寧に干し、何事もなかったように体操服に着替え、澄まし顔のままで1年2組の教室へ入る)
(/そうですね、間に別の競技を挟んだほうが面白いと思いました。そんな素敵だなんて…光栄です。山岸様のロルはいつも的確でわかりやすくて助かってます。時計台はシンプルで新しくはありませんが、邪魔にならない引き立て役なイメージです。ぜひ出しましょう!良きシンボルになりますように…!)
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