匿名さん 2022-08-21 15:03:38 |
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(……静かな夜だ。街からは遥か遠い森の奥深く、眠る草木が風に擦れる寝息の音と、その隙間から儚げに揺れる月明かり。深夜のキンと冴えた空気の中、ふと自然の香りに混じる水の気配が濃くなって。夜闇に密かに息づくような小さなキャンドルの灯りが、薄らと開かれた金の双眸を柔らかに照らし出し。ぼんやりと今一つ焦点の結ばぬ瞳を数度瞬かせて、ダイニングの机に腕を付きむくりと身を起こす。机上に山積し開かれたままの魔術書を見るに、どうやら諸々の鬱憤を解析作業にぶつける内いつの間にか眠っていたらしい。それ自体は特に珍しいことでもないが、同居人に付けていた見張りが此方へ舞い戻る微かな魔力の動きに視線は自然に扉へと寄せられて。日中の彼の様子や精霊の移動速度からして、よもやそう緊急性の高い事案でもないだろうという呑気な寝惚け眼は、しかし次の瞬間大きく見開かれる事となり。キャンドルの仄かな灯りと月光が照らす室内へ一条の蒼の軌跡が淡く描かれたかと思えば、少し間を置いての白髪の少年の追随に霞がかった頭が喫驚と共に晴れて。……こんな深夜に己を訪ねるとは一体何事が、と寝起き故に半ば取り繕いも忘れ、即座に椅子から立ち上がり混乱を極めるも、暫し後に自身の居所を思い起こしてはより妥当の行く結論を結ぼうと)
……ど、どうした。熱でも上がったか? それとも、何か病状が悪化して……あぁ、喉でも乾いたのか。
(/こちらこそ、ミシェル様に美味しいフレンチトースト(?)を提供する事が出来、大変眼福でした……!調理中一心に星を見詰める様やら食事に感動されるお姿やら、いつもながら可哀そ可愛くて最高でした……。ミシェル様に僅かながら情のようなものが芽生えているという描写も今後の展開に想像が膨らむようで大変滾りまして、この度は素敵な物語を誠にありがとうございました。
場面転換についても返答しやすく大変助かりました、ありがとうございます!表記揺れに関してですが、当方も全く拘りなく前後の文章によって漢字を開いたり変えたりとその場その場で適当に決めている節が多々あるため、お気になさらずとも大丈夫です。逆にこちらの相当気分屋な表記揺れやらロルの書き方に何か思う所があればご指摘いただけますと助かります……!(土下座))
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