匿名さん 2022-08-21 15:03:38 |
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(全貌を現した陽の光が瞼を暖め、一時的な自室として与えられた客間の椅子でこっくりこっくりと船を漕ぐ。魔術の世界と邂逅を果たしてからもう数週は経っただろうか。慣れない訓練は想像以上に体力も精神も消耗させ、何より正邪問わず方々から日毎干渉を受ける事から、地下室で薬の調合を終えた後にはこうして微睡む事も珍しくなくなっていて。しかしいつかのように途切れ無く気を張って突然倒れるような事態に陥らないのは、この居所が少なくとも須臾の休息を委ねられる程には安らぐ場所になった為か。修練と砂時計の代わりを兼ねて成形した歪な薔薇の氷像が皿の中で表面を濡らし始めているのを薄く開いた瞳で確認しては、朝食までの時間を計算しながら重力に従うように再び視界を閉ざす。感覚としては束の間、されど実際には花弁が一回りずつ小さくなるだけの間の後、意識の浮上と共に目を開くと、今や数多の息差しの散在する森の中で唯一以前から存在を認知していた水精霊が宙に静止していて。放縦な浮遊が常の彼ららしからぬ様に、すぐさま何者かの意思を察知しては立ち上がって蒼い仄明かりの案内に続く。未だ魔力の気配を隠秘する術を習得出来ぬせいか、導かれた主人の自室の前で教わった入室の作法を振り返り、いよいよノックをしようかという折に扉の奥から痺れを切らしたような許可が下れば、促されるままに押し開いてそこへ足を踏み入れ。待ち構えるでもなく何やら手元に集中する姿を前に杖は手製だったのかと意外さを覚えるものの、あれ程見事にフレンチトーストを完成させた彼のこと、目を丸くする程の事でもない。魔力の漏れ出し具合とは対照的に歩調は静かに傍へと寄れば、分かり切った問いを会話する目的で投げ掛けて)
失礼します。……何か御用ですか?
(/遂にミシェルも魔術の世界へと踏み出し、弟子入りに一歩近付いたかと此方もほくほくしております……!そして本イベントを経てリヴィオ様のご厚意を邪推することなく受け取れるようになり、本当にようやっとという感覚ですが、互いに親愛の情を募らせる関係へと達することが叶って非常に感慨深いです……。今回もまたありがとうございました!
次の展開につきまして、魔術の基礎の基礎から手解きしていただくのもとても魅力的ではあるのですが、ミシェルはこれまで手が掛からない子供であることをアイデンティティにしてきた節があるのではないかと感じておりまして……。初歩から躓くとなると本気の落ち込みを披露しかねないので、流石にそこまでリヴィオ様に面倒を見ていただくのは忍びなく、予定通りに街散策、もしくは杖を用いた魔術実践でお願いしてもよろしいでしょうか? もし前者であれば、魔鏡の持ち主に(本物か偽物か一目では分からないため鎌掛け程度に)ミシェルと魔鏡との交換を持ち掛けられ、ミシェル自身が辞退するかリヴィオ様から棄却していただくかのどちらかの場面があると親密イベント感が増して私得ですということと、それにより相手の機嫌を損ねて要求金額を吊り上げられたり攻略ダンジョンの難易度が上がったりしても面白いやも、というご提案のみお伝えさせてください。展開の都合やその場の空気感もあるかと思いますので、一案としてお心に留めていただけますと幸いです……!魔術の習得に関しては認識合わせのため先に描写するでも、その魔術が活きる場面で適宜訓練中の軽い回想をアドリブ的に挟んで行くでも喜んでお返事させていただきますので、主様のご随意になさってくださいませ。最後に、ロル中にある薔薇の氷像云々ですが、技術的にまだそこまで到達し得ない想定でしたら無視していただいて構いませんので……!長文、乱文失礼いたしました。引き続きよろしくお願いいたします!※蹴り可)
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