貴方のその目に（〆）

(／いえいえ、全然大丈夫ですのでお気になさらずに...！めちゃくちゃ良いですよね～！了解しました、では合宿前後の感じで進めさせて頂きますね！)


影山ー！どうしたんだよ、そんなムスーッて眉間に皺寄せちゃって！ユースに呼ばれるなんて凄いなぁ、頑張って来いよ？

(他の部員よりも一足先に学ランに袖を通し終わり、暇潰しに旭や日向にちょっかいを出して遊んで居ると、何処からか視線を感じ、その正体を知る為に少し周りを見渡せば視線の正体は自分が気付いた時には恋愛感情の想いを募らせてやまない相手で。全日本ユース強化合宿の召集が掛かったと聞いた時、何よりもまず "凄い"と思ったし、やはりコイツは天才なんだと改めて再確認したが、ユースの強化合宿ともなれば全国から選りすぐりの凄い奴が山ほど来る訳で、凡人の自分には分からない相手の苦悩も、同じ土俵に立つ人間になら理解出来るんじゃないか、そうなれば自分はもう相談をされたり、頼られる事が無くなってしまうんじゃないか。その不安が襲い掛かり、話し掛けるのを躊躇っていたのだが、相手が此方を見ている以上、片想いをしている身としても、先輩としても無視する事は出来ず、心の中で「平常心...いつもの俺通り...いつも通り...」と唱えながらニコリと笑いながら声を掛け、自分より6cm背の高い相手の肩を叩いて、)