匿名さん 2022-08-10 13:36:44 |
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《落ち着いた低い声が特徴の男性》
(静寂な繁華街に一つ小さな影が見えた。飲む気分ではなかった為、散歩がてらコンビニに行った後の事。ふと、気がつけば見慣れた繁華街まで来ていたようだ。折角だしどこかに寄ろうかと辺りを見渡すも、今日は既に閉店しているお店ばかり、何か特別な日だった覚えはないなと思案していた時、不審な影を見つけたのだ。最初は何かの動物かと思ったが、目を擦りよくよく見てみたところ人間の形をしている。それも、子供の姿だ。もう既に帰る目印の鐘はなっただろうに、ちょっとした好奇心でその様子を見ていれば何かを探している事に気づいて、頭に発想の光を灯す。そういえば、今朝のニュースでは今日が三日月だと言っていたか、くすりと微笑みながらイタズラ心の芽生えた軽い足取りで影の背後に近づいていく。革靴と硬い床のぶつかる音を繁華街に響かせて、まるで、確実に捕まえられる獲物で遊ぶ肉食動物のように、気づくか気づかないか相手の反応を見る。30m、15m、10m、7、6、5……、1。人差し指で口元に触れ、三日月のような弧を描き笑えば口を開いて)
──君みたいな幼い子がどうしてこんな所にいるのかな?
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