「 去年の夏を思い出していた、溶けたアイスが、指に流れ落ちる。去年の僕は、縁側に座って線香花火を光らせた、夏。風鈴の音と、鈴虫の声。汗を垂らし、口角を上げるキミの笑顔、僕達は確かに、恋をしていた。きっと、あれがひと夏の恋。そんな夏が、今年もやって来る。 」