…ぼくもそろそろ「危うい」か。 (彼が自身に背を向け、扉の閉まる音を聞いたところで男は洋書を閉じる。日に焼けた痕跡のない不健康な青白い肌を天井に向けて翳し、そのまま腕で自身の目を覆ってしまうとそう呟き、片手でペンダントトップを握り締めてからごく小さな声で「…すまない」と弱々しく漏らすと瞳を伏せ)