匿名さん 2022-07-30 16:42:56 |
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ふん、さっきも言っただろう。聞いていなかったのか?僕は怪異調査官だ。
(男はしばらく声を無視して窓の外を眺めていたが、少ししてからひどく億劫そうに顔を運転係の男と彼の方に向けると「…怪異調査官、我々の人智を超える怪異存在の調査及び場合によっては破壊する任務を課せられている。怪異調査官には身の安全を考慮して護衛を一人、調査官当人の要請によってはそれ以上付ける権利が認められている。護衛は…」まるで記憶した文章をそのまま暗唱しているかのように抑揚がなく、一本調子の声でつらつらと怪異調査官の仕事が何たるか、護衛を付ける理由…などを読み上げた。語りが一段落付いた所で溜息を漏らしつつショルダーバッグから銃身のごく短い拳銃を取り出し、躊躇のない手で彼の額に照準を合わせながら「…今説明はしてやった、二度は言わない。つまり、きみはいかなる時でも僕の指示通りに動けばいいだけだ。さっさとドライバーを捨てろ。この車内できみを射殺しても、僕は一向に構わないんだぞ。」と冷たく吐き捨てて)
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