匿名さん 2022-07-30 16:42:56 |
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(彼の寝言に叱責の声かと驚き、一瞬伸ばした手を強ばらせて。酷く弱った様子と自分ではない誰かに伸ばされたその指先、先程読んだ資料の神と名のつくソレが頭の中で掛け合わされる、このペンダントの中の相手、もしくは彼が今まで失った数人のうち誰かが神様の力で生き返れば。嫉妬戸惑い羨望、少しづつの醜い感情が混ざった汚泥に肺を塞がれた自分も、こんなに悲しそうな彼も、救われるのに、と拾い上げたペンダントを机の上に置いて、もう一度怪異に割り振られたナンバーを書類から指で辿りあてて
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