…ぼくは真面目、だからな。 (男にしては珍しく、冗談めかすようにそう鼻で笑うと少年に目線を投げて「お顔を拝見しても」とごく普通の声色で問う。少年も特に反応を見せずフードを脱ぎ、澄んだ翡翠色の瞳が特徴的な美少年の顔立ちが姿を現した。男はそれを見るなりショルダーバッグから取り出した書類と眼の前の少年とを見比べ、「…ありがとうございます」と殊勝に礼を述べて)