霧ではない…ふむ、霊素か…?興味深い… (彼の先を歩く男はすっかり自分の世界に入り込んでいるらしく、彼の言葉に答える様子はなくぶつぶつと何事かを呟いてはうっすらと不気味な笑みを浮かべている。小難しいことを思考する男は彼が着いてきているかどうかすらも思案に無いようで、武器片手とはいえ随分無用心に男が言うところの「霧らしきもの」の中を突き進み)