海、? (夜は恐ろしい、という彼とは反対に“海”に興味を示したようで。夜は確かに恐ろしい、でもその夜に包まれるよう生きてきた身としては全てを陽光の元に無遠慮に暴き出す昼の方がもっと怖い、すっかり黄昏時を迎えた窓から差し込む紫の光が床に靄のような模様を描いて。「季節外れですねえ、どちらにしろ。」遊びに行く訳では無いぞ、と睨まれそうな呑気な台詞を零しながら