…僕の友人だ。 (男はそう呟くと続けて「怪異に喰われた。存在と記憶に干渉する怪異にな。…だから、僕以外は誰も彼がいたことを覚えていない。」と普段より数倍は力のなく聞こえる声で言った。ペンダントの蓋を戻し、再び首に提げるとクオーツの欠片が中で跳ねる小さな音が響き)