(いつものようにオフィスに戻れば刀を薄紙で拭いてやり。今日は血肉を喰らう事が出来なくて残念に思っているだろうか、こいつも調査官も皆自分に期待することはきっと同じ、ただ冷たくそこに黙っているだけの彼女をつるりと撫でてやり。今日逢った怪異はどんな物語を有していたのだろうと自分用の資料ファイルを開けば、その種類の多さになかなか見つけられず、割り振られたナンバーを聞いてメモしておけばよかったか、と思っても遅い