匿名さん 2022-07-30 16:42:56 |
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(男は珍しく彼の嫌味にも言葉を返さず黙ったまま書類に書き込みを続けており、怪異はすっかり彼に怯えた様子で標的を彼から男に変え、変わらずメモをし続ける男の顔めがけて書籍の塊を飛ばす。辞書のような分厚さを持つそれらが直撃すれば無事では済まないだろう、と思わせる勢いで飛んできた書籍は男の前で何かに叩き落とされたかのようにバサバサと床に零れ落ちる。そんな事態にも目線一つ上げない男の前には例の、鉄仮面の運転係の男が立っており、その手には同じくニコラのものと思われる金属製の棒が握られており、「…こちらはお任せを」と感情のない声で彼にそう言ってみせ)
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