お、起きてる。 (オフィスへ戻れば見覚えのある人影を見つけて。仕事関連の物なのか分厚い本を抱えるように読む彼に「今日も帰らないんですか。」と尋ねたのは大した理由ではない、ただの雑談のようなもので。僕の勝手だろう、と突っぱねられるのも分かっているしそれに対して苦笑ひとつ零すだけで自室へ戻っていく自分の反応だって見えている