匿名さん 2022-07-30 16:42:56 |
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(刀を鞘から抜いて邪魔な鞘を地面に放るように落とせば、その金属音が合図となったかのように怪異が飛びかかってきて。黄色の瞳が自分の何処を捉えているか、硬そうな毛に覆われた筋肉がどう動くか、それらを本能的な感覚で分析するこの一瞬は快楽とも勘違いしそうなほど脳が冴える、首筋の太い動脈めがけて振るったその刀は軽く。その軽さ、そして空気を裂く鋭さに口の端を上げたところで、刀が血をその身に浴びせられる一点を渇望するような意思を不意に感じたがもう止まらない、
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