匿名さん 2022-07-30 16:42:56 |
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(受け取った刀は薄く軽く、鞘から少し抜けば揺らめく煙のような刃文が波打つ美しいもので。武器の深い知識など殆どない自分でも明らかに良い物だと分かるそんな一振に、曲がった鉄パイプを放り投げてきたあの時とは随分待遇が変わったものだと口元を少し綻ばせて。どうやら専用の武器まで用意して尚更自分を転職させてくれる気はないらしい、癖づいたそんな皮肉も頭に浮かぶが、自分の物を誰かに与えてもらう経験は殆どなく確かに嬉しいという感情はあって。
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