匿名さん 2022-07-30 16:42:56 |
通報 |
何を止まっているんだ、さっさと進め。
(男はしばらく進んだ後、彼が着いてきていないことに気付くと振り返っていつも通りのぶっきらぼうな口調で呼び掛ける。それでも着いてこないのを見ると舌打ちをしながら彼の背後に回り、彼を無理矢理押すようにして邸宅の中へと引きずり込み、扉を開く。扉の向こうには調度品の一つ一つすら豪奢な玄関ホールが広がっていたが、男はそれを気にするでもなく「…言っておくが、ここは僕の家じゃない。きみ専用の武器を受け取りに来ただけだ。いちいち拳銃を貸すのは面倒だからな」と独り言のように呟いたかと思えば床を革靴で乱暴に蹴る。スイッチの入るような音がし、床から地下室への扉が現れると男はその扉を開け、「シェーンベルクさん、アルバートです。お手数ですがちょっと出てきていただけますか」と声を掛ける。ややあってその中から両肩に人形を乗せた白衣の女性が出てきては「やあ、アルバートくん。隣の彼がそうなのかね?私はニコラだ。」声はアルバートに向いているものの、顔を右肩の人形に向けたままそう問いかけて)
トピック検索 |