匿名さん 2022-07-30 16:42:56 |
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きみが怪異番号…いや、あの少女の精神汚染で使い物にならなくなった時があっただろう。
(男はそんな彼の様子を横目に、つらつらと無感情に語りながら『彼女』にショルダーバッグから取り出した、先程の怪異の持っていた証拠品らしくビニール袋に入れられた、どこかの儀式で使うような装飾の細かいナイフを投げる。まだ興味深げに彼を見たままの『彼女』はそれを受け取り、一旦はそれに視線を移してしげしげと眺めていて、男はその様子を少しの間見つめては彼に視線を戻し、「その時に『彼女』の力を借りた。…『彼女』は怪異番号00001番だ。彼女の力は、僕たちが管理している他の怪異とは比べ物にならないんでな。」男にしてはかなり珍しく、他人を称賛するような言葉を洩らせば口を開き、彼を正気に戻すときにも、少女との戦闘中にも唱えた古代言語を「…我が名を畏れよ、我が名を称えよ。我が名は―――。我は弱き人の子に救いをもたらす者なり」と口ずさんで)
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