(何に会わせてくれるのかは知らないが、怪異を見学して喜ぶのはあんたくらいなものだ、と言いかけた文句を飲み込んで。慣れた足取りで進んでいく彼と後をはぐれないようについて行けば、そこには大きな蛇。美人は大体好きだが蛇は全て苦手だ、音もなく忍び寄る所も全てを見透かすような細い瞳孔も。蛇と目が合った瞬間ただでさえ周りのもの全てを威嚇するような目付きがより鋭く尖って。