アイドル株式会社Neos【アイドル/3L可/途中参加歓迎/人数制限あり】

今から何十年も先の世界。

人々は、神格化したり、触れられる・会えるようにしたりと次々に新しいスタイルのアイドルを生み出し、アイドルという文化自体を次第に廃れさせていった。

LGBTQも性差も議論の過渡期を迎え、国や機関が個人の在り方に口を出すことはなく、皆が平等に生きやすい社会を目指して整備が整えられきった時代。

それらは、個性としてはあれど、従来のようなアルファベット文字でも表されることがなくなり、区別化することも無くなった。

社会と溶けきって一体になって働く彼らには、日常生活の不満はあれど、自分の個性への待遇に対する不満はあまり感じ得なかった。

そう、感じ得なかっただけであって、周りと同じ普通の烙印を押されて難なく生きていけることへの喜びと同時に、普通であるとされた不満のようなものが心のどこかであったのだ。


時が経ち、大手企業の広報部から1つのグループが独立する。

その時代には珍しく、神格化されたアイドルを使って広報活動を行なっていた広報グループである。

グループを率いて独立したリーダーは後に語るーーー特別が曖昧になった世界にこそ、特別を創り出して心を燃やす祭りが必要なのだーーーと。

その人は次世代アイドル企業と銘打って、世に次々と新しいアイドルたちを送り出すのだが、これが不思議と全てうまくいく。

これは、伝説の大手アイドル会社と後に語られることになる小さな会社から始まるアイドルたちの成長物語である。

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