名無しの狂人 2022-07-24 17:13:55 |
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あまり見られないよう業焔を足場に空中を歩く。ロームの気配を追えば、簡単に廃墟のような場所へ辿り着いた。
「買ってきたぞ」
バルコニーであろう場所に、ふわりと降り立つ。買って来たといっても牛肉と野菜とシチューのルウだけなのだが。
ふと、何かの記憶が甦る。何か、昔の、遠い、幸せな…
「(気のせい、か)」
記憶を振り払うように首をふる。思い出しては、いけない。そんな気がした。
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