そこのレディ。よろしければ今夜俺と一緒にダンスでも……って、あらら。まーた振られちゃった。(他より頭一つ抜けている長身の男は手を差し出したまま残念、と肩を竦める。金色の前髪は右目を覆っており、もう片方の瞳で立ち去っていく女性の背中を眺めつつ静かにワインを煽って)