検索 2022-07-09 20:46:55 |
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……翔太郎、これ、また差出人不明の手紙だ。
(風呂上がりに相手に近づくとタオルでわしゃわしゃと髪が拭かれていく。いつも通りの行為だが今はそれが一番安心した。夜の支度を終えると一緒に簡易ベッドへと転がった。明日への不安はもちろんあるが二人なら何とかなるだろう。夜の挨拶とおやすみのキスに緩い笑みを浮かべるとこちらからも「おやすみ、翔太郎」と返して軽いキスを送る。精神的な疲労と相手の腕の中という安心感に包まれると直ぐに瞼は重くなって夢の世界に落ちていった。_翌朝、いつも通りの朝を迎え「おはよう、翔太郎」と声を掛けると朝の準備を始める。着替えや朝ご飯を済ませ郵便受けに朝刊を取りに行くとチラシなどとは別に一通の封筒が入っていて思わず固まってしまう。差出人の名前は書いてなくて今回は宛先も無い。何かが入っているようではないが中は分厚くてひとまず相手の元に持っていきそれを見せる。嫌な予感しかしないが匿名の依頼という可能性も無くはない。その場で封を切って中身を出してみると十数枚の写真が入っていてどれもここ数日の相手がパトロールしている時を盗撮したものだった。一番上には小さなカードが添えられていて『昨日は事務所に泊まったんだね。今日もパトロール頑張ってね!』と書かれていてふと彼女の顔が浮かんだ。また息苦しさを覚えながら確認の為に写真を捲っていると昨日二人でパトロールに出かけた時の写真が出てくる。だが自分が写っているであろう相手の隣に居る人物が顔を中心に真っ黒なペンで塗り潰されていて居なかったことにされていた。そこから感じる悪意に思わず「っ…」と息を詰まらせ絶句してしまって)
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