検索 2022-07-09 20:46:55 |
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フィリップの……あぁ、構わねぇぜ。俺はデスクの方にいるからゆっくり話してけよ
(相手にはやはり健人の記憶はないらしい、一度こちらを見た相手だったがそれらしく記憶喪失になっていることを告げれば健人は悲しんでる。しかしすぐに彼は表情を切り替えて再会を喜び相手のことを親友と呼ぶ。そうやって相手を特別な呼び名で呼ぶことに、そして誰も知らない相手の過去を知っていることに、胸の奥底が僅かにザワついた。出会った当初こそ相手は自分の興味のあるものにしか反応せず人情なんて持ち合わせていなかったが今は違う、その証拠に相手は健人の言葉を食い入るように聞いていてその瞳も彼に向きっぱなしだ。きっと今まで手に入れようの無かった過去の情報をどうしても手に入れたいと考えているのだろう。あの島で出会う前の時間、記憶を失う前の空白の時間が埋められるなら喜ぶべきことだ。しかしどうにも心が落ち着かない、それが自分だけの特別な場所が誰かに奪われるかもしれないという不安なのには目を瞑って、興味を宿らせた瞳でこちらを向く相手に小さく笑みを浮かべ頷く。喪失した過去の自分にも好奇心を爆発させているようだ。健人は『ライトが忘れたんだったら俺が全部教えてやるよ!』と意気込んでいる。過去の親友と再会するという場面で自分がいると水を差してしまうだろう、と強く自分に言い聞かせると「俺はデスクの方にいるから二人でゆっくり話せよ」と相手の肩を軽く叩いて健人のことを託す。自分はキッチンの方に引っ込んでストックしてあったアイスコーヒーを二人分用意するとテーブルへと運んですぐにその場を離れてデスクへと移動し)
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