検索 2022-07-09 20:46:55 |
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……それならいい
(ひとまず家に帰ってから口付けの約束は確保したが本当は今すぐにでも相手に抱き着いてしまいたいのだ。流石にマダムの前で衝動的な行動はしないが相手が良いというならばあわよくば、と有り得ない思考回路のまま期待の目を向け続ける。すると体こそ寄らなかったものの服を掴んでいた手を取られて繋がれば不満気だった顔は緩まって過度な期待はなりを潜めて嬉しそうに小さく笑う。小さく頷いていると『次は左さんがご機嫌斜めだったのかしら』とマダムの揶揄う声が聞こえてきて「すみません、お待たせしました」と体は正面へと戻すが手はしっかりと繋いだまま受け答えしていた。少し残っていた白身魚は少々マナー違反ながらも相手と手を繋いだまま食べきって皿が下げられる、次はいよいよメインディッシュだ。芳醇な香りと共に運ばれてきたのは【ビーフステーキのグレイビーソース ポテトと枝豆のタンバル仕立て】だ。同時に赤ワインがマダムと自分の前に用意されて『グレイビーソースに使われているワインと合わせてもらったの。もちろんフィリップさんのスパークリングも同じ品種のぶどうのものに変えて貰うわね』と一気にテーブルの上が様変わりした。流石にこのまま片手で食べるのには無理がある、かといって相手と離れるのは寂しくて暫く迷うように相手の手を強弱をつけて握っていたが、不意にいいことを思いついて一旦手を離す。そしてこっそりと片足の靴を脱ぐと相手の方へと伸ばしてそこへ絡ませた。太腿辺りを足先で軽く擽るように撫でて既に満足そうな顔をしながら「いただきます」と肉料理へ手を伸ばして)
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