検索 2022-07-09 20:46:55 |
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えぇ、こいつは俺の最高の相棒ですから。…、…フォアグラってのはガチョウとかアヒルの肝臓だ。世界三大珍味ってやつのひとつだな
(上手く頭が回らなくて無理やり相手へと話を振れば鋭い視線がこちらに向けられる、疑うような視線を目を逸らしてなんとか逃れた。以前執事喫茶でワインを飲んだ時は少し経った時点でアルコールの酔いを感じたが今は全くそれがない、ちょっと言葉に詰まっただけだ。高級ワインほど悪酔いしにくい事実には目を瞑っているうちに相手は上手いことマダムにたどり着いた経緯をまとめてくれて内心ホッとする、マダムに褒められればこちらも嬉しくて相手が役割分担の話をすれば『あなた達良いコンビなのね』と更に褒められて簡単に気分は舞い上がりいつもは言わないようなストレートな言葉を他人に対して口にしていた。気分が高揚しているのに気が付かないまま次なる料理が運ばれてくる、相変わらず馴染みのない料理名だ。どう食べようかと思っていた矢先に相手がこちらに目を向けると小声で話しかけてくる、秘め事を話すような仕草になんでもない内容のはずなのに心臓が掴まれて一瞬固まってしまった。少し間を開けてからようやく内容を理解すると必死に答えを引っ張り出して結局は数秒後に相手の質問に答えることになる、妙な間を誤魔化すように早口で答えたが声のボリューム調整が効かなくてマダムにしっかりとこちらの声が聞こえてしまったようだ。相変わらず柔らかな笑みを浮かべる彼女は『よくご存知ね。今日のフォアグラはガチョウなのだけれど、産地が同じ白ワインを先程お願いしたの。あなたもいかが?』と勧められ、勢いのまま「ぜひ」と返事をしていた。グラスに残っていたワインを一気に飲みこむとふわりと華やかな香りが鼻を抜けていって心地良さに包まれているうちに次のワインが新たにグラスへと注がれて)
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