検索 2022-07-09 20:46:55 |
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そうだね、僕達は一人じゃない。…早く僕たちの街に帰らないと
(相手を抱きしめて頭を撫でてみると腕の中で深く呼吸するのが感じられた。相手からも腕が回されて肩口に顔を埋められる、少しでも先程感じた物が溶けてしまうように頭を撫でて自分が側に居るのだと告げれば所長と街の人の名前があがって小さく頷いた。相手からの腕の力が強くなって背中を撫でられるとその顔が上がって目が合う。そして力強い言葉が聞こえるとこちらも緩い笑みが浮かべた。両親が居なくなったと言う過去と事実は変えることは出来ないが自分たちの周りには守りたい人も必要としてくれる人も沢山居る。噛み締めるように呟くとまたぎゅっと抱き着いた。さきほど乱された感情が徐々に落ち着いてくると今度は早くその街に帰りたくなる、そのためにも引き続き正解の道を選ばなくてはならない。必ず戻ると決意を新たにすると「行こう」と声を掛けて手を引いて先に進んだ。角を曲がると途中までは普段通りな光景が広がっている。だがその奥に今までと違って上へと続く階段が出来ていた。三連続で精神的に負荷のかかる異変を見ていたせいか平和であることへの安堵と出口への渇望に「もしかしてアレが出口かい?」と声を弾ませて早足で近付こうとして)
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