検索 2022-07-09 20:46:55 |
|
通報 |
…うん。………翔太郎、
(冷静になればおかしいと感じるのに上手く感情と結びつかなくてずっと揺さぶられるままだ。唯一この中で無条件に信じられる相手の腕を掴んでその存在を感じながら事実を問うと肯定の返事がされる。今の現状を相手は説明するように言葉を述べているが両親が死んだと繰り返す様子は自分に言い聞かせているようでその度にその顔色は悪くなっているように見えた。事実だとしてもあまり意識したくないことだろう。手を取られて引き返すように言われると素直に頷く。背後から両親だったものが縋るような声をあげ、隣から震える声が聞こえると繋いだ手を強く強く握って道を進んでいく。振り返る暇がないように、早足で手を引く形で角を曲がると【7番出口】の表示された案内板が現れる。正解の道を選ぶことが出来たが心は依然揺さぶられたままだ。そして両親の存在や生死すら知らない自分よりも少しでもその姿や親族からの情報を知っている相手の方が深く傷ついたはずでそれは相手の声や顔が物語っている。先に進む前に足を止めて上書きするように名前を呼ぶとそのまま相手の身体をぎゅっと抱き締めた。少しでもその不安を取り除こうとゆっくり頭を撫でながら体温を共有する、相手の両親については本で調べた以上の事は知らない。触れることの出来る立場でもないが放っておけなくて「…僕はずっと傍にいるよ」と一人ではないと告げて)
| トピック検索 |