検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…っ、翔太郎!話を聞いてくれ! …ひっ、嫌だ、!
(やつれた顔の中で妙に存在感を示す目がこちらを見つめる。あの時のように背中を撫で自分がそばに居ることを示しながら正しい方向に導こうとする。だが相手の目は揺れたかと思うと光が失われて肩を掴まれる。逃がさないように力が込められ強い口調と共に体が揺さぶってくる姿はやはり正気ではない。何度も自分だけしか要らないと叫ぶ姿に突き放すことは出来ずに未だ会話を試みようとしていた。だがふと相手の纏う雰囲気が変わったかと思うとこちらの足を強く掴んできて短く悲鳴をあげる。何をしようとしてるのか瞬時に分かってしまえばぞわっと背筋に嫌な物が走って拒絶の言葉を叫んで振りほどこうとする。それでもビクともしない様子に焦りを覚えていると相手の姿にノイズが走る、同時に掴む手が止まって固まっていると怖い顔をしていた相棒の顔が揺れ、代わりに本来の相手の表情が現れる。あの時のように体の主導権を奪い合ってるのだと分かるも逃げるように叫ばれるとはっとなって「わ、分かった」と返事をしながら相手の手の中から足を引き抜く。そのまま逃げようとした瞬間相手が頭を抱えて突っ伏してしまい、思わず足が止まるもまた掴まってしまえば今度こそ動けなくなる。苦渋の決断で立ち上がり歪んでいない反対側の方に走って逃げながら後ろをチラ見する。カウントを増やすためには恐らく二人で進むか引き返さなくてはならない。相手が追いかけてくるだろうことを利用して角のギリギリの所で止まり、引き寄せようとして)
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