検索 2022-07-09 20:46:55 |
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、フィリップ…!大丈夫だ、俺はお前の隣にいる
(なんとも嫌な感触の台詞を相手の声で聞かされ相手の姿をした何かに暗闇に引きずり込まれて心が妙に重苦しい、しかも今まで重ねてきた正解が一気に白紙に戻ってしまえばさらに心は沈みそうになる。隣に相手がいるのは分かっていたが妙に気まずくて目を向けられずにいると相手の方から浅すぎる呼吸と縋るように名前を呼ぶ声が聞こえて慌てて相手の方をみた。そこには震える手を伸ばす相手がいて反射的に体が動き出すとこちらを伸ばす手を取ってもう片方の腕を相手の背に回して支える。落ち着かせるように言葉をかけるがその瞬間に先程の虚像の言葉が頭に響く、相手ではない人を選んで相手を苦しませ自暴自棄にまで追い込んでしまった時のことが脳裏に過ぎってまたあの時を繰り返すのだろうと相手の声が聞こえてきた気がした。それを振り払うように頭を軽く振ると相手の手を自分の胸板に触れさせてその上から手を重ねる、相手もきっと自分と同じように虚像から何かを言われたのだろう。背中で回した手でそこを撫でながらこちらもゆっくり呼吸をするが心にまとわりついた鏡像の声が払いきれず「フィリップ、」と相手の名前を呼ぶのがこちらも精一杯で)
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