検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…そうだね。…寝言で呼ぶくらい父親のことが好きなようだ。
(ほんの少し舌先が触れただけで反応してしまい文句をつけるが相手はどこ吹く風だ。辺りには他の子供達や親子連れもいてすぐそばには彼女もいる。これ以上は本気で止めさせなければいけない一方物足りないとも思ってしまって気持ちを持て余していた。相手の小さな呟きに同じく囁くような声で同感を示しつつ一度持ち上がりかけていた熱を沈めるように息を吐く。そうしているとまた彼女が身体を動かして一瞬動きを止める、こちらに抱き着いたまま零した寝言を聞くとその緊張を解いた。親子がお互いを大切にしていることは先の魔法少女になった件で良く知っている。今日向けられた無垢な温かさも普段家庭の中で注がれて育まれた物なのだろう。自分の小さい頃も同じだったかは記憶喪失の身では分からないが無条件の愛情を羨ましく思うと相手と一緒に頭を優しく撫でていた。少しすると『んん…』と言いながら彼女の睫毛が震えてゆっくりと目が開く、まだぼんやりと微睡みの中に居る様子に「おはよう、まだ寝ていて構わないよ」と声を掛けて)
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