検索 2022-07-09 20:46:55 |
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翔太郎、……ちゃんと翔太郎だ。
(事務所に踏み込めば見慣れた相手がこちらを見ていた。消えたはずの相手が元に戻っていることに酷く安堵して口から相棒の名前が零れた。何やら困惑したように声を上げているがそれも気にせず近付いてきた相手にこちらからも歩み寄ってはその頬に手を添えて顔を見つめる。当然のことながらあの時代の相棒よりも目の前の相棒は成長していて背丈もしゃがまなくても目線の高さが同じだ。だが確かにあの時の面影は強くあって同一人物なのだと改めて認識すると今度はその体を抱き締めた。背が伸び筋肉などがついて抱き心地は違うはずなのに大切な約束をした相棒を抱き締めた時と同じ気持ちが湧いてくる。あの時からここまで成長したのだと思うと感慨深いような様々な感情が入り乱れ、ポツリと安堵したように呟くと更に腕に力を込めて)
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