検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…うん!……ぁ………うん…
(相手に抱きつき包まれながら自分と同じものを大切だと言ってくれることにさらに喜びは募って胸が暖かくなる。大切な人と大切なものを守れることがこんなにも幸せだなんて初めて知ることだった。相手との時間に浸っていたのにイ.マ.ジ.ン.達に邪魔されてしまい頬を膨らませながら文句を言えばみんなで帰ろうと声がかかる、しかしその帰る場所は相手と自分では異なっていて相手の寂しそうな声を聞いてそれに気がつけば小さく声を漏らす。あれほど興奮していたのに一気に気持ちはしぼんでしまって、覇気のない返事をしながら相手と共にデ.ン.ラ.イ.ナ.ーへと乗り込んだ。アナウンスの後に列車が発車する、窓から見える風景が後ろへと流れていくがそれは相手との別れが近づいているのを意味していて胸が痛くなるほど苦しくなっていく。手を繋いだまま客車の真ん中で動けないでいたがゆっくり相手の方を振り返って両手をギュッと掴む、相手の方を見あげると「なぁ、フィリップ。俺の時代に一緒に帰らないか?それか俺がフィリップの時代に行くのでもいいから!」と必死な声色で話し掛ける。せっかく出会えて今までに知らない感情を沢山知って心から頼ることが出来て大切だと思える相棒と出会ったのに、もうお別れなんて考えられない。無意識に手を握る力が増して相手を真っ直ぐにじっと見つめる、そうしていれば一番の本音はすぐに胸を通って口へと到達し「俺はフィリップと会えなくなるなんてイヤだ!」と叫んでいて)
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